[アップデート]Amazon EFSがレプリケーションのフェイルバックに対応しました! #AWSreinvent
Amazon EFSはNFSをベースとした共有ファイルシステムです。 レプリケーションを組んだEFSがフェイルバックに対応し、障害発生に伴うフェイルオーバー後、フェイルバックし、フェイルオーバー後の変更点を反映できるようになりました。
やり方は簡単。 レプリケーションの向きを逆転させるだけです。
ディザスタリカバリ(DR)でEFSファイルシステムをレプリケートしているような環境において、フェイルオーバー後に正常時の構成にフェイルバックしたいような場合に有用です。
※「STG354-NEW | [NEW LAUNCH] Build and cut costs on the new Amazon EFS Archive storage class」から
フェイルバックするには?
EFSファイルシステムでレプリケーションを組むと、ソースが書き込み可能(Writable)、デスティネーションが読み取り専用(Read-Only)となります。
このレプリケーションを解除(=レプリケーション設定を削除)すると、読み取り専用だったデスティネーションのファイルシステムも書き込み可能になり、フェイルオーバーできるようになります。
フェイルオーバー後の更新は、フェイルオーバー先のファイルシステムにのみ反映されます。
元ソースのファイルシステムにフェイルバックするには、差分の反映方法に関して、2通りの選択があります。
フェイルオーバー後の書き込みを破棄しても良い場合、アプリの書き込み先を旧ソースに向け、以前と同じレプリケーション設定を作り直します。
レプリケート後はフェイルオーバー先に存在していた更新はなくなります。
フェイルオーバー後の書き込みを反映したい場合、複数のステップを踏む必要があります。
まず、フェイルオーバー先をソースとして、フェイルバック先となる新ファイルシステム(新規 OR 既存)をデスティネーションにレプリケーションを張ります。
レプリケーション完了後はレプリケーションを削除することで、フェイルバック先となるファイルシステムが書き込み可能になります。
このファイルシステムをソースに、レプリケーションを組めば完了です。
最後に
レプリケートされたAmazon EFSのフェイルバック方法を紹介しました。
フェイルオーバー後の更新を破棄するかマージするかで方針が大きく変わります。
ファイルシステムのレプリケーションを採用する際には、フェイルオーバーだけでなくフェイルバックのランブックも作成し、差分データの破棄・反映の判断基準も策定しておきましょう。
それでは。